【サーバー基礎知識】え?そんなことしてるの?プロキシサーバーの重要性とは?

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はじめに

こんにちは。管理人のシンヤです。

今回は、名前はよく聞くけど分かりづらい『プロキシサーバー』について解説していきます。

では、『プロキシサーバー』とはどのようなものなのでしょう?

結論から言えば、『代理業務を請け負いつつ防壁になってくれる』サーバーになります。

『プロキシ』の意味とは?

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あなたは『Proxy(プロキシ)』という名前は聞いたことがあるでしょうか?

プロキシとは『代理』という意味になります。

このプロキシという言葉は今ではそんなに聞くことはありませんが、まだハードウェアの速度が遅い時代にはよく使われた言葉でした。

その理由は、PCに負荷が高い重い作業などを『プロキシ』という扱いで作業させることで、PCの負担を減らすようなことができたからです。

そして、そういった代理作業はサーバーにも使われていて、今現在も『プロキシサーバー』として活躍しています。

ネットワークの負荷を軽減できる『キャッシュ』という機能

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プロキシサーバーの役割とは何でしょう?

プロキシサーバーは代理サーバーです。

つまり本来の作業を代わっておこなってくれるものになります。

では、どんなことを代わってくれるのでしょう?

前提として、社内ネットワークと外部のインターネットをつないでいることを想定します。

社員であるユーザーは、各クライアント(PCなど)で、インターネットの情報を閲覧しようとします。

ここで、その情報を見ることに問題はないのですが、同時に多数のクライアントがインターネットに繋ごうとすると、ある問題が生じてきます。

それは、データ量が増えることによるデータの渋滞とネットワークの負荷が高まるので、インターネットの情報の閲覧がどんどん遅くなることです。

そうなると企業などでは業務への支障が出ててきてしまいます。

そこで登場するのが『プロキシサーバー』です。

プロキシサーバーは、社内ネットワークとインターネットの間に設置されます。

そして、各クライアントがインターネットの情報を閲覧しようとすると、まずプロキシサーバーはその通信を『監視』して『代行』します。(この時ヘッダ情報だけでなくボディ情報(データ)まで監視している)

つまり、クライアントから直接通信するわけではなく、プロキシサーバーを経由して外部のWebサーバーにリクエストするわけです。

そして、目的のWebサーバーからレスポンスが返ってくると、先にプロキシサーバーが閲覧情報やコンテンツを受け取って、そのあとにクライアントに返すようにします。

ただこの時、プロキシサーバーはその情報をコピー(キャッシュ)してサーバー内に保存するようにしています。

これは、再度クライアントが同じページにアクセスした時に、わざわざインターネットの通信はさせずに、プロキシサーバーの『キャッシュ』からその情報を提供できるようにしているからです。

このキャッシュのおかげでネットワークの負荷が軽減されるので、閲覧速度を上げることができます。

こうして、プロキシサーバーはキャッシュを使った代理業務をおこなっているのです。

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『防壁』にもなってくれるプロキシサーバー

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先ほども書きましたが、プロキシサーバーは社内ネットワークとインターネットの間に設置されます。

つまり、社内から外部に繋ぐにも外部から社内に繋ぐにも、通信はプロキシサーバーを経由しなければならないことになります。

日常生活で考えれば、島と島を結ぶ『橋』みたいなものですね。

となると、悪意がある外部からの侵入者は、その橋を通らなければ社内ネットワークには入ってこれないことになります。

悪意のある侵入者は何とか橋を通過しようと試みますが、プロキシサーバーがそうはさせません。

橋であるプロキシサーバーを通るには、プロキシサーバーのセキュリティチェックを受けなければならないからです。

すると、当然ながら悪意のある侵入者は立ち去ることしかできないことになります。

仮に侵入者にプロキシサーバーを突破されたとしても、外部からはプロキシサーバーしか見えていない状態なので、さらにその先に何があるのかまでは分かりません。

これはプロキシサーバーによる高いセキュリティーが確保されているからです。

そして、プロキシサーバー内だけの攻撃や改ざんだけで済めば被害を最小限に収めることができます。

前述のように、プロキシサーバーが保存しているのはインターネットのキャッシュだけだからです。

また反対に、社内側のユーザーが外部の悪意あるWebページにアクセスしようとしても、プロキシサーバー側で『URLフィルタリング』を事前にしておくことで、その閲覧やダウンロードに制限を設けることもできます。

こうして、プロキシサーバーはネットワークの『防壁』としても機能しています。

ちなみに『防壁』は『ファイアウォール』と呼ばれますが、プロキシサーバーのファイアウォールは『アプリケーションゲートウェイ型』と呼ばれ、高いセキュリティーが施されています。

まとめ

プロキシサーバーがどういったものか掴めたでしょうか?

ネットワーク間の橋であり、データの渋滞を抑え、なおかつ侵入者を防いでくれるサーバーです。

なかなか家庭にあるものではないのでピンときませんが、その重要性は理解できます。

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