トランスフォーマー スタジオシリーズ SS-113 『ライノックス』レビュー

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はじめに

映画「トランスフォーマー/ビースト覚醒」に登場したライノックス。

このページは、その玩具であるスタジオシリーズ SS-113『ライノックス』の紹介ページです。

基本情報

玩具情報

商品名 SS-113 ライノックス
メーカー タカラトミー
発売 2023年11月
クラス ボイジャークラス
希望小売価格 6,050円(税込)

メディア情報

登場タイトル トランスフォーマー ビースト覚醒
TRANSFORMERS RISE OF THE BEASTS
映像タイプ 実写映画
日本公開 2023年8月
キャスト David Sobolov
キャスト(吹替) なし

キャラクタースペック

勢力グループ マクシマル
ロボットタイプ 人型(男性タイプ)
性格 不明
特徴 勇猛果敢に敵に挑み、粉砕せしめんとする気概と強力な力を持っていることは確かか
マキシマイズタイプ ビーストモード・サイ
カラーリング 全体的にシルバーとグレーで覆われたカラーリング

トランスフォーマー ビースト覚醒における簡単な紹介

ユニクロンの、星を丸ごと飲み込むという計り知れない大規模な攻撃により、住処であった星から逃れざるを得なくなってしまったマクシマルたち。

地球を見つけ、降り立ったそのマクシマルの1人であるライノックスは、仲間と共に鍵であるトランスワープキーを隠し、また自らをも身を隠して地球に潜んでいた。

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SS-113 ライノックス 外観

「トランスフォーマー/ビースト覚醒」に「マクシマル」の一人として登場したライノックス。

ライノックスは、元々過去のトランスフォーマーシリーズである「ビーストウォーズ」に登場していました。

そして、映画「ビースト覚醒」に再び登場することとなり、タカラトミーよりスタジオシリーズの『SS-113 ライノックス』として、ラインアップされることになりました。

ライノックス含め、チームマクシマルのメンバー誰しもがそうなのですが、CGアニメ版「ビーストウォーズ」を見ていた方にとっては懐かしくもあり、そして「帰ってきてくれた」と感慨もひとしおだと思います。

とはいえ、ビースト覚醒に登場するライノックスのシーンは極端に少ないため、ライノックスのことを深く知るには色々と不明な点が多く、非常に寂しいのは否めません。

さて、このライノックスのロボットモードを見ていきます。

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まず、何といっても猛々しくカッコいい! イメージの一つが西洋の甲冑(プレートアーマー)なのでしょう、パッと見トランスフォーマーらしくないフィギュア感に痺れます。

また、ボイジャークラスなので大きめなのは分かってはいるんですが、それでもかなりのボリュームがあるため、所有欲が満たされます。

特に上半身のマッスル感は強調されていて、気骨のあるキャラクターであろうことが一目で分かる点がいいですね。 また、パーツ全体に丸みを帯びているため、非常に手に持ちやすく遊びがいがあります。



SS-113 ライノックス 胸部 腹部

この胸部と腹部の圧倒的な盛り上がり! 胸板は大きく分厚く、一目でその頑強さが垣間見え、マクシマル随一のマッスルさを誇示した胸部だと言えるでしょう。

両肩に連なるパーツ群もとても硬そうな見た目で鎮座していて、剣を用いて首に斬りかかろうとしても、その刃が一切首に届かないことが予想できるほど、鉄壁さの塊のようなデザインが施されています。

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また、首から胸に至るまでの内側の隠れたメカニカルモールド、腹部の筋肉である腹直筋や前鋸筋を表すような造形が、より剛健さをアピールしていて、間違いなく屈強な強戦士であることを示唆しています。

もうね、半端なくカッコいいんですよコレが!!

カラーリングは、シルバーの塗装がなされ、また過去に受けたであろう傷や割れたパーツによる痕も敢えて残されていて、激しい戦いを制してきたことが想像できます。

加えて、腹部にはブラウンで塗装されていて、これがまた鉄さび感のようなを印象を与えてくれていて、歴戦の猛者のようにも感じられます。

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胸の中央には、マクシマルとしてのプライドや強靭さを見せつけるかのように、マクシマルのエンブレムが鎮座していて、小さいながらに相手に恐怖心を覚えさせているようにも見えます。

SS-113 ライノックス 腕部

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腕部もまた強靭さをアピールしつつ、上半身のボリュームを最大限大きく見せることに一役買っています。

過去のライノックスと同様、上腕を守る「ポールドロン」(肩当て)があり、複雑な造形さはないものの、騎士のような出で立ちを強く印象付けています。

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その肩当ての内側には、ブラウンで塗装された上腕があり、その外周全体にはモールドも掘られ、クオリティーを感じます。

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この上腕の背面にも造形と塗装が施されているのは嬉しいですね。

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そして、その下側に目を移していくと、明らかに極太とも言える前腕があり、このライノックスの腕っぷしが強大なことを物語っています。

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この前腕の前側と内側には、広い範囲にメカニカルなモールドが施されている一方、外側と裏側には分厚い装甲に覆われた形状になっていて、その造形のカッコ良さに痺れます。

また、拳自体も大型で、ハンマーを振り回して敵を薙ぎ倒すライノックスの勇姿がありありと想像できます。 これら胸部・腕部を伴って、ライノックスの鉄壁さが見て取れます。



SS-113 ライノックス 背中 臀部

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背中から臀部(お尻)は、他のビースト同様ガワとなるものはなく、段差はあるものの滑らかに作られています。

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そして、この背中は階層構造と捉えられるようなものになっていて、表側のアーマーと一段下側の広背筋をイメージしているかのような造形と相まって、ただの平面な背中ではなく、立体感とボリュームが演出されているものになっています。

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表側には、過去の傷跡であろうモールドが複数付けられていて、戦いの物語を想像させてくれます。

また、ビーストモード時の尻尾となるパーツが伸びるように付いていますが、シンプルな造形と内側へカーブしているおかげで、この場所にあることに特に違和感は感じません。

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一方で臀部の造形は完全に省略されていて、脚部を接続するだけの股と、申し訳程度に脚部に臀部と見えるようなパーツがついている程度で、少々寂しい印象を持ちます。

まぁ、他のトランスフォーマーを見ても、このような臀部になるのは珍しくないと言えるかもしれませんが…w

その股部分には3mm穴が空いているので、フィギュアスタンドの使用が可能です。

SS-113 ライノックス 脚部

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ライノックスの脚部については、これまた非常に複雑な造形が施されていて、飽きることなく見ていられるデザインになっています。

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まず、実際には脚部ではないのですが、「タセット」という股部分を覆う2枚のプレートがあり、これもまた「騎士感」を表していて、このライノックスのカッコ良さを際立たせています。

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大腿部は、外周全てが複雑な造形で何とも言えない良さがあります。

ただ、この大腿は腕部などと比べると、見て分かる通り細めのデザインになっているので、少々堅牢さからは遠ざかる印象なのは否めません。

もう少し太めか、大腿を守る「クウィス」と呼ばれるプレートがあると更に良かったかなと思います。

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一方、下腿は大腿とは違い、パーツの構成が複雑な形状であり、下腿を守る「グリーヴ」というプレートが装備されているかのように見えます。

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そして、そのおかげで膝部分である「パウレイン」が大きく前方に迫り出すことになり、裏側もだいぶボリュームを感じさせる太めな下腿に見えるようになっています。

また、所々に穴が空いているので、内部のパーツがうっすらと見え、この下腿部分の造形の面白さに繋がっています。



SS-113 ライノックス ビーストモード

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ライノックスのビーストモードは「サイ」であり、当たり前ですがこれはビーストウォーズの頃から変わらない変形モードになっていますね。

しかし、今回のSS-113 ライノックスにおけるサイは、よりリアルさを前面に押し出した変形となっていて、可能な限り動物のサイに似せて作られているのが見て取れます。

もちろん過去のライノックスも動物ぽさはきちんとありましたが、どことなく少しコミカルな印象が強かったため、どうしてもデフォルメ感が否めませんでした。

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しかし、このライノックスのサイは玩具感は拭えないものの「サイ」らしさがきちんと表現されているものになっています。

特に頭部の作りは秀逸で、目、鼻、口、耳、角など非常にサイの特徴を捉えていると言え、その細かい造形に感嘆せざるを得ません。

そして、この口元を見ると尖った口として作られているので、現実のサイと比較するとクロサイを模していることが分かります。

“サイのトリビア”
  • クロサイは木の芽や小枝を食べ、口が尖っている
  • シロサイは地面の草を食べるため、口が平らになっている
  • サイのツノは、毛が束になって固まったもので、内部に骨はない
  • クロサイもシロサイも体の色はそんなに変わらなく、ある地方で石灰の泥をつけていたことによりシロサイと名前が付いたと言われている

全身を見ていくと、肩部の盛り上がりが非常に大きく、流石に本来のサイの体とは違いますが、このライノックスらしい力強さが溢れています。

また、全体の表皮に階層を意識したような造形になっていて、これもまたサイの硬い皮膚らしさが見て取れます。

前の脚部は、肩部の肩当てからそのままロボットモードの腕部へと、その堅牢さを途切れさせることなく強固な前足と変わり、さらにはメカメカしいモールドによってカッコ良さが演出されています。

腹部部分は、ロボットモードの胸部を移動させることにより、横から見た場合の腹部のボリュームを稼ぐようにした変形になっていて、ちょっと変わった面白いものになっています。

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後ろの脚部はロボットモード時と変わらないのですが、上部の臀部側を敢えてメカニカルな造形をそのまま見せるようになっていて、特に背後から見た場合にトランスフォーマーらしさが表れています。

サイのフィギュアとして見た場合でも、リアルでカッコいいと思います。

ビーストモード時のライノックスの可動域としては、前足がほんの少し前後に動かせるのと曲がる関節、後ろ足は後方に伸ばすことができるので、歩いているようなポーズを付けることはできます。

これだけの可動範囲ではありますが、中なかさまになっていて、サイらしさが増すことが嬉しいです。



SS-113 ライノックス マキシマイズ!

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変形は簡単で、ビーストモード時の前足が腕部となり、後ろ足がそのまま脚部になります。

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ビーストモード時の頭部(サイの頭)は、背中側のパーツが開いてそれに追従するように付いていき、そのまま腹部に隠れるように収納するものになっています。

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ところが、このサイの頭部と顎にあたる部分が曲者で、収納時の畳んだ状態を覚えておかないと、背中を閉じる際に干渉が避けられず、どうやっても内部に入らない状態になってしまいます。

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全体的に分かりやすい変形ではあるのですが、このサイの顎の部分だけどう畳むのか?というような変形パターンであり、スムーズな変形に支障をきたしているのはちょっとストレスを感じてしまいます。

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SS-113 ライノックス 可動域

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ロボットモード時の可動は全体的に行えます。 首、肩、肘、手首、腰の回転が少し、大腿の付け根、膝、足首が動きます。

ただ、頭部がまず丸いのと首が硬めで、しかもすぐ側に外装があることで正直動かしにくいものになっています。

これは、遊びをそんなに考慮しなかったのかな?と思えるところで、デザインを優先した結果が見て取れます。

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あと、個体差かもしれませんが、右の肩当てが、腕を動かしたり変形途中でどうしても外れてしまうことが多いのと、同じ腕の根本が、接続している胸部パーツから離れやすいのが残念な点です。

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股は完全に開くことができるので、写真のようにハイキックが可能で、自立も問題ありません。 このライノックスがこんなハイキックをしてきたら、相当のダメージを受けそうですw



SS-113 ライノックス 付属パーツ

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付属パーツはハンマーです。 このハンマーには片側に6つのスパイクが並んでいて、見るからに当てられたら一溜まりもないであろう、恐ろしい武器になっています。

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そんな武器を怪力自慢のライノックスに持たせているわけです、それはそれは敵対した相手には御愁傷様と言わざるを得ません。

ビースト覚醒のひとシーンで、ライノックスがこのハンマーを振り上げてテラーコンを容赦なく破壊していたところがありますが、うん、ご愁傷様ですw

これは玩具としてなのですが、写真のように、このハンマーの根本の部分を曲げることができるようになっていて、背中に取り付けておくこともできます。

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こんなもの隠し持ってたら、普通誰もが逃げ出しますってw

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こちらはビーストモードの取り付け。

ちなみにビースト覚醒に登場するハンマーは、スパイクが緑色になっていたので、それも踏襲してくれたら良かったなと感じています。

SS-113 ライノックス 仲間との比較

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比較は、「SS-108チーター」と。 チーターと比べると、ライノックスはそこまで体調に差はありません。

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どちらかと言えばボリュームの差の方が大きく、ライノックスの巨漢が映えます。

こうして二人並ぶとなんかイイですね。



SS-113 ライノックス ポーズ

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「ビースト覚醒」のライノックスは登場シーンが少なく、戦いも背後で行われている程度で、非常に寂しい活躍でした。

そのため、ライノックスがどのようなトランスフォーマーかは、アレコレ想像することで保管するしかありません。

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SS-113 ライノックス 総評

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SS-113ライノックスの総評ですが、映画「トランスフォーマー/ビースト覚醒」の中で、ライノックスの登場や活躍は少なく、正直どの程度しっかり再現されているかの判断はしにくいです。

しかし、いちトランスフォーマーのライノックスとして見れば、ロボットモードもビーストモードも非常にクオリティーが高いのは間違いありません。

どちらのモードも、堅牢さや力強さがこれでもかとアピールされていて、正に「ライノックスここにあり」とでも訴えかけてくるようなフィギュアになっています。

一方で、変形の分かりにくい箇所や可動の制限、パーツの外れやすさなど、難点がいくつかはあるので、遊びにくい点もあるのは残念な点です。

ただそういった点を差し置いても、完成度は高く、何かから我が身を守ってくれそうな門番や守護神のような存在として、カッコよく飾っておきたくなるフィギュアになっています。

ぜひ、「トランスフォーマー/ビースト覚醒」の次回に登場することがあれば、より活躍と見せ場を作ってほしいと願いたいです。

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