覚醒チェンジセット アーシー&チーター BCS-04 レビュー

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はじめに

「トランスフォーマー/ビースト覚醒」に登場したアーシーとチーター。

このページは、その玩具である覚醒チェンジセット アーシー&チーターの紹介ページです。

基本情報

玩具情報

商品名ビースト覚醒 BCS-04 覚醒チェンジセット アーシー&チーター
メーカータカラトミー
発売2023年10月
クラス覚醒チェンジセット
希望小売価格2,750円(税込)

メディア情報

登場タイトルトランスフォーマー ビースト覚醒
TRANSFORMERS RISE OF THE BEASTS
映像タイプ実写映画
日本公開2023年8月
キャスト(アーシー)Liza Koshy
キャスト(アーシー:吹替)ファイルーズあい

キャラクタースペック

勢力グループオートボット
ロボットタイプ人型(女性タイプ)
性格気骨がある、挑戦的
特徴情報収集及び、身のこなしと機転を利かせた臨機応変な戦い方を得意とする
トランスフォームタイプビークルモード・スポーツバイク(劇中ではドゥカティ916)
カラーリング赤と白をベースにしたカラーリング

トランスフォーマー ビースト覚醒における簡単な紹介

他のオートボット同様、地球で足止めを食らう。その間、地球で情報収集を行いつつ、とある経緯がきっかけでトランスワープキーを見つけられたことにより、惑星サイバトロンへと帰還するための戦いに乗じていく。

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外観

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この覚醒チェンジセット アーシー&チーターは、トランスフォーマー ビースト覚醒における玩具の一シリーズですが、クオリティーを若干落とすことで、コストも下げている商品になります。

ですが、上位となる、スタジオシリーズのアーシーのユーザー評価がそれほど芳しくなく、発売当時こちらのアーシーの評価が同等かそれ以上になってしまったという、興味深いトランスフォーマー玩具です。

まずはアーシーの全体像を見ていきましょう。
コストカットされた印象はどうしても拭えませんが、それでもトランスフォーマーとして、そして変形玩具としてのクオリティーは担保されていると思います。

前から見たバランスはとてもいいですし、このクラスでも女性タイプっぽさがきちんと表現されていることに驚きです。
各部、ボリュームも程よく、フィギュアとして見てもおかしくないデザインに作られています。

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アーシーのロボットモードの高さは約12,5cm、横幅は約4,5cm、前後は約5cmというサイズ感で作られています。

カラーリングは赤と白をメインに、目の色と同様の水色が所々にあしらわれていて、程よいアクセントになっています。
アーシーのカラーと言えば歴代的にピンクだと思いますが、こうして赤になっても基本的造形、特に頭部があまり変わらないため、きちんとアーシーらしさを感じます。

上半身

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上半身は、バイクのフロントマスクが胸部に配置されていることで存在感を放っているのと同時に、綺麗な胸のラインを作っています。

腹部にかけてはメカニカルなモールドが造形されていますが、あくまで女性的な見た目になるよう計算されていると思います。

そして、腹部を挟み込むように腰部があり、胸部から腰部にかけて、シュッとくびれが目立つように造形されています。

上腕〜前腕

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肩部は、トランスフォーマーの女性タイプではよく見かける、球体に近い造形になっていて、そこから腕部が手まで延びています。

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造形は上腕前腕ともにシンプルで、ボールジョイントによって繋がられています。
手に関しては、閉じた拳ではなく開いた形にされていて、ここでも女性っぽさを演出していますね。

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ちなみに、この開いた手でも武器はしっかり持てるようになっています。

また、前腕外側には穴が空いていて、こちらにも武器などの装備を取り付けることができます。

背中

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背中は変形の皺寄せにより、盛大にガワを背負うことになります。
ビークルモードのフロントマスクと前輪、さらには二つに分かれた後輪が腕の後方に配置されることになるので、ガワとしての存在感がとても大きいです。
まぁこのクラスでは、これは仕方ないと言えるでしょう。

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注意点として背中側に3mm穴がないので、フィギュアスタンドを使用したい方はご注意を。
フィギュアを挟み込めるアクションベースなどをオススメします。

下半身

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下半身もコストダウンの弊害は見られますが、それでも綺麗な脚線美が分かるように作られていて、決して男性タイプのような無骨さはありません。

大腿〜下腿

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大腿も下腿も特段複雑なモールドはなく、シンプルにまとめられ女性っぽさが演出されています。

足は、前後(つま先と踵)が逆のようにも見える造形をしています。
これは変形上のデザインと、重心バランスの両方でこうせざるを得なかったことが分かりますが、少々違和感は残りますね。

踵側は裏側なのでいいのですが、つま先側はもう少し足らしくして…という気持ちはあります。

可動域

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可動は、首、肩、肘、手首、大腿の付け根、膝が動きますが、どうしても制限されるものになります。

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特に腰と足首が動かないので、動きのあるポーズをさせようとすると、自立させるのが非常に難しくなります。
一応、膝に関しては2重ヒンジになっているので、膝を曲げたポーズは得意にはなるのですが…。

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従って、よりポーズを楽しむのであればフィギュアスタンドが必須ですが、先述した通り3mm穴がないので、アクションベースのような挟み込んで支えられるフィギュアスタンドをお勧めします。

ビークルモード

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劇中では1994年製のドゥカティ916に変形し、その勇姿を見せてくれますが、この覚醒チェンジモデルのアーシーは流石にドゥカティモデルにはされていません。

とはいえ、近しいスポーツバイクとしてドゥカティっぽさは演出されていて、フロントマスクの二つの四角いライトなんかはまさに筆頭と言えるでしょう。

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サイズは全長約11cm、全幅約3,7cm、全高約5,5cmほどになります。

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非常に感心させられたのは、後輪を支えるスイングアームの造形です。
まず、そもそも実車のドゥカティ916の後輪は、左右から挟み込むスイングアームではなく、左側のみの片側スイングアームで作られています。

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一方、この覚醒チェンジモデルは、後輪を半分に分ける変形の都合上、左右両方にスイングアームが造形されているのですが、そのデザインが左右で違うのです。

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左側はドライブチェーン、右側はホイールを支えるアームという、一般的なバイクの構造を取り入れていて、それをスタジオシリーズでもないこのクラスに搭載しているわけです。

何というこだわり!

バイクに少しでも詳しくなければ、気付かない人の方が圧倒的多数だろうに、よくやるわ、と感嘆の声が漏れます。

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トランスフォーム!

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ビークルモードから、ロボットモードに変形です。
難易度は簡単な部類ですが、どこがどう動くかを覚えてないと忘れるようなタイプですw(自分だけ?)

付属パーツ

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この覚醒チェンジセットには、覚醒ウェポンとして、「チーター」が付いてきます。

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このチーター、小さいながら外観をよく見るとモールドもしっかりと作られ、非常にクオリティーが高いことを伺わせます。
おそらく塗装にこだわれば、かなり化けるものになると思われます。

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大きさは9,5cmほど、アーシーと比べても大きめです。

そしてウェポンの名の通り簡単な変形が備わっていて、大型のブレードとしてアーシーに持たせることができます。

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もちろん、このチーターを他のトランスフォーマーにも持たせることができるので、幅広く楽しい遊びができ、お得感を感じる玩具になっています。

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ただ、このコストをアーシーにかけていれば、もう少しクオリティーは上がったろうにとは思いますが、それは野暮ってものですね。

比較

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比較はオートボット達と。
正直、劇中のアーシーはもっと小さいので、この写真のサイズ感は完全に誤りと言っていいでしょう。
ですが、案外このロボットモードのアーシーの大きさには違和感は感じません。

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ビークルモードにすると、流石にアーシーの巨大感が拭えませんw

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ホイルジャックとのチェイスシーンを再現!と言いたいところだけど、サイズが違い過ぎてw

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ホイルジャックと共に銃撃シーン!短い時間ですが熱くさせてくれます。(武器は他から拝借)

ところで、この二人って結構仲良いのかな?

ポーズ

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トランスフォーマーの女性陣って、アーシー含め、みんな「姐さん」って感じw

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総評

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この覚醒チェンジセットという位置付けのアーシーは、過度なクオリティーを期待できる玩具ではないのですが、それでも可能な限り劇中のアーシーを思わせる作りをしてくれています。

ロボットモードのプロポーションバランスはとてもいいですし、ビークルモードであるバイクにもこだわりを見せてくれます。

また、覚醒ウェポンであるチーターが付属し、玩具としてアーシーといいサイズ感で、武器にもなるというギミックも嬉しいです。

アーシーの変形は簡易で、バイクのコロ走行ももちろん可能な、しっかりと遊びに答えてくれる玩具になっています。

ただその一方で、可動域には制限がどうしてもあり、単体で派手なポーズを取ろうとするには少々不向きになっているのは否めません。

せめて、背中に3mm穴が空いていれば、挟み込まないタイプのフィギュアスタンドが使えたという点も惜しいです。

とはいえ上記は些細なことだと思うので、覚醒チェンジセット アーシー&チーター、手元にあっても損はないと思います。