はじめに
「トランスフォーマー/ビースト覚醒」に登場したバンブルビー。
このページは、その玩具であるスタジオシリーズ SS-103『バンブルビー』の紹介ページです。
基本情報
玩具情報
商品名 | SS-103 バンブルビー |
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メーカー | タカラトミー |
発売 | 2023年6月 |
クラス | デラックスクラス |
希望小売価格 | 3,850円(税込) |
メディア情報
登場タイトル | トランスフォーマー ビースト覚醒 TRANSFORMERS RISE OF THE BEASTS |
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映像タイプ | 実写映画 |
日本公開 | 2023年8月 |
キャスト | ラジオ&映画音声 |
キャスト(吹替) | ラジオ&映画音声 |
キャラクタースペック
勢力グループ | オートボット |
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ロボットタイプ | 人型(男性タイプ) |
性格 | 自らの犠牲をも厭わない勇気を持つ |
特徴 | 「発声装置」が故障しているため、ラジオや映画などの音声をコピーして会話をする。また、非常に高い戦闘能力を有している。 |
トランスフォームタイプ | ビークルモード・1977年製 シボレー・カマロ(オフロードバージョン) |
カラーリング | 黄色をメインに黒をあしらったカラーリング |
トランスフォーマー ビースト覚醒における簡単な紹介
他のオートボット達の中でも、先行して身を隠すために地球に降り立ったバンブルビー。とある地球人と交流しながらも追っ手のディセプティコンたちとの戦いを余儀無くされていた。そして7年の時が経ち、トランスワープキーを巡る新たな戦いに挑むことになる。
外観
トランスフォーマー/ビースト覚醒にも登場したバンブルビー。当然の展開として、スタジオシリーズ『SS-103 バンブルビー』が製作されました。
バンブルビーの玩具は過去にも数多く作られてきましたが、SS-103もまた正にバンブルビーという印象ですね。
全体的に見ていくと、若干上半身に圧縮感が感じられますが、いいバランスだと思います。
ロボットモードの高さは約12cm、横幅は約10,5cm、前後は約5,5cmというサイズ感で作られています。
各パーツは、鋭角的な直線を多く配置したパーツ群によって、ただの長方体ロボットよりも、強い印象とたくましさが演出させられています。
ただ、劇中ではもう少しカーブのある造形のバンブルビーではあったので、比べてみるとその違いはどうしても表れてきますね。
頭部
頭部は劇中とほぼ同じような造形になっていて、違和感などがほとんどありません。
目、鼻、口の造形、頭部の角的なパーツ、頬を強調しているパーツなど、ほぼ劇中のバンブルビーと遜色ないと言っていいでしょう。
しかも、このバンブルビーはスタジオシリーズでは少ない、非戦闘時の、マスクオンしていないタイプとして造形されているため、このタイプが好きな方には好評だと思います。
ただ、若干瞳がそのまま嵌め込んだ作りになっているため、丸い目が強調気味ではあるので、些細な点ですがもしかしたら気になるかもしれません。
余談ですが、額のオートボットマークが「ない」というところはミソかもしれません。(サイズ的に難しかっただけだとは思いますがw)
上半身
1977年製のシボレー・カマロの特徴あるフロントフェイスが、そのまま胸部に配置されています。
造形、塗装ともにしっかり施されていて、高いクオリティーと印象的な胸部になっています。
このフロントフェイスには、ちょっとしたギミックが備わっていて、左右のライトのパーツが上下に少しだけ動かせるようになっています。
これは、あくまでビークルモードへのフロントの変形のしやすさに関わるものではあるのですが、ちょっとした印象の変化を楽しむことができます。
動きとしては、この部分をフラットにする、劇中のように釣り上げる、又は反対に下げることが可能で、特にバンブルビーは自分から話すことができないこともあって、それを補完するように感情の変化みたいなものを表せて遊ぶことができます。
こういったギミックは面白いのと嬉しいポイントですね。
腹部を見ると、モールドが複数掘られていて、このバンブルビーの数少ないメカニカル感が味わえます。
上腕〜前腕
肩は大きくなく簡素で、上腕と前腕は同じような大きさのバランスで構成されています。
上腕、前腕ともに外側にはアームガードのようなパーツが施されていて、鎧感を感じさせてくれます。
一方、前から見える部分と内側は、シルバーで塗装されつつ、肩部分のギア的モールドや、各部の細かいモールドがいいバランス間で掘られていて、ここにもメカニカル感を感じることができます。
背中
背中は変形した際のボンネットと左右にドア、そしてフロントのタイヤパーツがガワとして配置されるようになっています。
しかし、中央のパーツに厚みはなく、しかも平面的に折り畳まれるため大仰な感じはありません。
また、左右のドアパーツについても、バンブルビーにはウィングパーツのようにも見えるため、違和感なく受け入れられると思います。
お尻には3mm穴が空いているので、フィギュアスタンドの使用が可能です。
下半身
下半身は大腿が短めで、下腿の方が長く太い造形ですが、一見して複雑な面構成だということが分かります。
大腿部
大腿は下腿よりも短く小さい造形であるのと同時に、シンプルな面で構成されています。
しかし、このシンプルさが下記の下腿の迫力をより引き出す役目を担ってくれていると思います。
中央位置にはシルバーの塗装が施されていて、いいアクセントになっています。
下腿部
下腿は、外側のリアタイヤ含め多くの多面的なパーツで構成されていることが分かります。
そのおかげもあって、ロボットモードとしての立体感を非常に感じられるようになっていて、おそらくこの下腿の複雑な造形がなかったら、このSS-103バンブルビーの魅力は半減していたかもしれません。
足部分
足部分は、何というかスニーカー的なデザインになっていてとても面白いです。
デラックスクラスのホイルジャックもそうでしたが、こういった人間世界の物を模したようなパーツが採用されると、トランスフォーマーと言えど可愛らしさを感じてしまいます。
裏側も非常にまとまりがいいですね。
肉抜き感もなく、造形的におかしいと感じられるところがないように思います。
また、踵がまさにそのままビークルモードのリアパーツになっていて、カラーリングと共にいいアクセントになっていると思います。
特にブレーキランプがいい味出してるw
ビークルモード
ビークルモードは、前作にあたる映画の『バンブルビー(2018)』の一シーンから継続された、1977年製、2代目「シボレー・カマロ」が採用されています。
ただ、カマロはカマロであっても、今作のビースト覚醒用にオフロードバージョンに改造された特殊な車体であり、各部にはそれ専用のデザインが施されています。
劇中では、このバンブルビーが走るシーンが悪路であったり、敵を蹴散らして走るさまが描かれているため、きちんと状況に合わされた車体だということがよく分かります。
全体的に見るとシボレー・カマロ感がしっかり表されていながら、各箇所のオフロード専用パーツがこの車のポテンシャルを如何なく体現していると思います。
フロントは、フロントマスクを取り囲むように、大きな黒のオフロード用バンパーガードが目立ちます。
また、ロボットモードの胸部なので当然なのですが、左右のライトやフロントグリル、バンパーガード越しに見える標準のバンパー(銀色の部分)など、しっかりと実車的な造形や塗装が施されていてリアリティーを感じさせます。
ボンネットからリア部までは、中央に黒のストライプが塗装されていて、バンブルビーのカラーリングトレードマークが鎮座されています。
フロントウインドウ、サイドウィンドウは共にクリアパーツにされていて、実車感があり嬉しいポイントです。
また、フロントウィンドウには、これでもかというほどの大型のウィンドウガードが取り付けられていて、迫力と強靭さを強調しつつ、そのガードの上部には4つの補助ライトの造形もあり、細かいこだわりも感じます。
サイドを見ていくとカマロ感そのままに、大型のホイールアーチと大径タイヤが装備され、悪路への走破性を感じますね。
目を下部に向けると、腕パーツがそのまま露出するように見えていて、購入前はこの点だけ「もう少しどうにか…」という印象を持ってはいたのですが、いざ手にしてみたら、そこまで気になるものではありませんでした。不思議なものですw
リア部は、こちらにもバンパーガードのデザインが施されていますが、フロントとは違って一体成形になっていて、流石にフロントのようなこだわりのある造形的クオリティー感はありません。
とはいえ、それでも頑強さは十分伝わってきます。
リアウィンドウにもガードが取り付けられていて、こちらは劇中のあるシーンには必要不可欠なパーツになっていると言っていいでしょう。
トランスフォーム!
変形は簡単ではありますが、足パーツ(リアの後部)や背中のパーツ(ボンネット)などが少々固めに固定されるようになっているので、注意しつつ力を加えて変形させる必要があります。
ただ、全体的にこのバンブルビーの変形はかっちりとハマるパーツが多いので、後から微調整などがほぼなく、ストレスを感じにくいところはとても嬉しいポイントです。
非常に優秀な変形方法だと言えると思います。
可動域
可動は全体的に行えます。
首、肩、肘、腰、大腿の付け根、膝、足首が動きます。
足首はボールジョイントではなく、左右と回転が備わっているタイプなのですが、これだけ動けはポージングに困ることはありません。
とても楽しくごっこ遊びに応えてくれます。
ここまでの高さのミドルキックも可能で、自立も問題ありません。しっかりバランスが取れている証ですね。
付属パーツ
付属パーツは2つあり、ひとつは「スティンガーブラスター」と、もうひとつが「アームブレード」になります。
スティンガーブラスターは、右手専用でアームブレードは両手、というより両腕に取り付け可能です。
劇中でのバンブルビーは、両手をブラスターにして戦っていたのでその再現はできませんが、ブレードがあるおかげで遊びが広がることは確かであり、大いに喜べるポイントと言っていいでしょう。
これらの武器は、ロボットモードでは背中側のドアパーツに、ビークルモードではリアと車体下部に装着しておくことができます。
比較
比較はまず、ボイジャークラスのオプティマス・プライムと。
劇中では、二人は結構な体格差がありましたが、この二つの玩具でも丁度いいくらいの体格差に合わせられていると思います。
他のオートボットたちと。スタジオシリーズ・デラックスクラスとメインラインのデラックスクラスの大きさの差はほとんどなく、いい塩梅ではないでしょうか。
「オートボット集合!!」
ビークルモードだと、どうしてもオプティマス・プライムが小さめになってしまうw
ポーズ
ビースト覚醒では、そこまでバンブルビーの出番が多いわけではないのですが、それでも大きな見せ場を作ってくれていて、バンブルビーの勇姿をしっかり堪能できます。
特に、どの戦いに於いても「蝶のように舞い、蜂のように刺す!」という、バンブルビーならではの戦い方には、いつも胸を熱くさせてくれます。
これはフィギュアスタンドを使用して、ビースト覚醒のスカイダイビング中の攻撃のつもりですw
総評
総評として、このSS-103バンブルビーは、劇中と同じとは言えませんが、ロボットモードのプロポーションがとても良く、十分満足できる仕上がりになっているのは間違いありません。
変形による弊害のための各部のボリュームアップはどうしてもあるにせよ、それでも特におかしいと感じるところは見られず、この造形とプロポーションは非常にカッコいいものになっていると思います。
ビークルモードでは、シボレー・カマロのオフロードバージョンという、ビースト覚醒のために独自に改造されたマシンを、このスタジオシリーズには忠実に再現されていて、とても好感が持てます。
また、可動は多く、武器も二つ付属しているという点は、とてもポージングや遊びに貢献してくれていると言え、とてもありがたいとも思わせてくれます。
細かい点を言えば、ビークルモードの際の下部から手が見えている点や変形時の噛み合わせの固さが挙げられますが、正直”その程度”であり、非常に満足感の高い玩具なのは間違いありません。
そして、手に持っていて遊んでいる際にパーツが外れることや位置直しなどが必要なく、ストレスを感じさせない変形玩具としての重要点をしっかり満たしていると思います。
この『SS-103 バンブルビー』は、トランスフォーマー玩具として大いに楽しめ、とても満足できるオススメな玩具になっていると思います。