はじめに
今回は、サーバーがどのようなサービスをしているかについて解説していきます。
では、サーバーが受け持つサービスとはどのようなものがあるのでしょう?
結論から言えば、『サーバーは複数のサービスを請け負っており、サービスの目的に応じて作られるもの』になります。
サーバーは1台で1サービスを基本として構築されている
サーバーと言っても、1台で何でもかんでもサービスを賄えるわけではありません。
基本的には1台ごとに1つのサービスという単位で構築されています。
もし、複数のサービスを可能にするために1台のサーバーに色々なサービスを入れて運用してしまえば、当然ながらそれらのサービスを同時に扱うことになってしまいます。
すると、サーバーの負荷が高まることになります。
また、サーバーというものは、外部からのアクセスを多数受けます。
そして、サービスが多ければ多いほど、多数のアクセスによるリクエスト処理をおこなうことになり、ここでも負荷は当然高まります。
このような理由から、1台のサーバーにはそれ専用のサービスだけに集中させ、複数規模の大きいサービスであればそのサービスの目的に応じたサーバーを何台も構築しネットワークで繋げるようにしています。
たくさんある サーバーが受け持つサービスの種類
それらサービスの種類を見ていきましょう。
ざっと挙げると以下のようなものがあります。
- ファイルサーバー
- プリンタサーバー
- メールサーバー
- Webサーバー
- データベースサーバー
- FTPサーバー
- DHCPサーバー
- DNSサーバー
- プロキシサーバー
ファイルサーバー
ファイルを共有するために利用する
ファイルサーバーがあるおかげで、ネットワーク内の他のユーザーとファイルのやりとりがおこなえる
プリンタサーバー
プリンターを使うために利用する
単独のクライアントが直接プリンタに繋がっている状態だと、そのクライアントは簡単にプリントできるが、それだと複数のクライアントは使えない
そこで、プリンタサーバーが繋がっているネットワークを介してプリントをおこなう
メールサーバー
メールを送受信するためのサーバー
メールは、送信する際に使う送信サーバーと受信する際に使う受信サーバーに分かれている
Webサーバー
基本的にはWebサイトが入っているサーバー
Webサイトを検索したり、リンクを辿ってリクエストするとこのWebサーバーに繋がる
データベースサーバー
動的なWebサイトなどで使われるデータベースサーバー
動的とは、Webサイトを表示した際に、情報が変動するようなサイトを動的なサイトという(例:求人サイトなど)
そしてデータベースサーバーは、その動的なサイトでログインしたユーザーがおこなった、もしくはプログラムが自動的におこなったありとあらゆる『ログデータ』をメインに保存する。サービスの要。(ファイルサーバーとは意味合いが異なる)
FTPサーバー
クライアントとサーバーの間でファイルをダウンロードしたりアップロードするサーバー
Webサイトの中で、ダウンロードできるリンクがある場合、基本的にこのFTPサーバーに繋がる
DHCPサーバー
IPアドレス(住所)やサブネットマスクを持たないクライアントに、一時的にそれらの情報を付与するサーバー
IPアドレスがないとネットワークに繋ぐことができない
DNSサーバー
IPアドレスとドメインを紐づけて管理するサーバー
IPアドレスは住所だが、人がIPアドレスを見て何かを判断できるものではないため、IPアドレスとWebサイトのドメイン名を紐づけることによりそのWebサイトを特定できるようにする
(DNSサーバーには、正確にはDNSキャッシュサーバー(フルサービスリゾルバ)とDNSコンテンツサーバーがある)
プロキシサーバー
セキュリティと負荷軽減のための中継サーバー
社内ネットワークと外部ネットワークを繋ぐ際に直接繋ぐのではなく、プロキシサーバーを間に挟むことでそれが中継地点となり、セキュリティアップと負荷を軽減させる
まとめ
他にもサーバーの種類は用途に応じていくつかあります。
その理由は、サービスの目的上必要であれば、その都度目的に沿って構築されるからです。
そのため、世にあるサーバーの種類はおそらくもっと多くなってきます。
そして、常にサーバーは企業でも個人でも構築され続けているので、世界中では膨大な数のサーバーが24時間フル稼働していることになります。